http://pingoo.jp/ping/ https://ping.blogmura.com/xmlrpc/51od0k9c7z5f/ http://blogcircle.jp/ping/rcv/49051 お盆の怪談。白い浴衣の女性。 | うめぶろ【10分で感情をゆさぶるお話】
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ちょっぴりほっこりするお話や、背中が涼しくなるホラー話、他にも私の日常をお話しします★お話はわたしの音声でも聞けますので、ラヂオ感覚でおたのしみください★わたしの怪談は自由に使用していただいてOKですが、【三月 小梅 (みつき こうめ)】と一言入れておいてください


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お盆の怪談。白い浴衣の女性。


怪談話のカンペです👻

このまま呼んでいただければOKです😊



話し出し


もうすぐ、お盆ですね

お盆はみなさん、何されますか?

お出かけですかね?

山、海、ちょっと遠出してみたり。

けれども、お盆には大切な意味があります。

そう、亡くなった方が現世に戻ってくる。

これは、そんなお盆にあった不思議なお話です。





これは、もう30年以上前のお話です。

Y県のとある村に男の子が住んでいました。

名前は仮にA君とでもしましょうか。

A君は小学3年生で、丁度、夏休みの最中でした。


A君の住む村では毎年、お盆の前日に夏祭りが開かれます。

広場で櫓を建てられ、出店が出たり、村では一大イベントでした。

そして、祭りの最後には毎年、大きな花火が上がります。

花火は村から離れた大きな川で上げるのですが、周りに高い建物とか山がないので

祭りの会場からちょっと道に出れば十分見れるんです。

その年の祭りでも同じように出店がでて、やぐらの周りで盆踊りして最後に花火を見る。

A君、友達とひとしきり祭りを楽しんで、花火をみていると、ふっと視線を感じた。


あれ?


あたりを見回して視線の先を探すと、見たことのない女の人がジーッとこっちを見ている。

歳は、A君よりもだいぶ上のようで

丁度高校生くらい。

白い浴衣をきて、髪をアップで結ったきれいな女の人。

A君、思わず見とれてしまった。

友達に


あの人って誰?


と聞いて、ふっと視線を戻すと女の人は消えていた。

A君、すっごく残念な気持ちになったそうです。

きっと村の誰かの家の親戚かなんかだろうと思ったそうです。

やがて、花火が終わると、村の人たちは家路についた。

A君も家路につく、ひょっとすると帰り道、またあの女の人に会えるかもしれない、

そんな期待を持ちながら帰ったそうです。

残念ながら、帰り道に合うことはできなかったわけですが

家に着くともう夜中の時計は10時を回っていた。

A君、自分の部屋で眠りについた。

どのくらい時間がたったでしょうか。

突然、ゆさゆさと体を揺らされる。

何事かとA君、目をさますと

え!!

目の前にあの女の人が座っている。

A君、思わず声を出しそうになったが、驚きすぎて声がでない。

口をぱくぱくしてると、女の人がぬーっと手をA君に向かって伸ばしてきたそうです。

A君、あまりの怖さにグッと身を縮こませた。


あれ?


グッと身を縮こませていると頭に柔らかい感触があった。

その女の人の手は、A君の頭を優しく優しくなでていたそうです。

何も言葉を発することはなく、ただ優しく優しく頭をなでてくる。

まるで母親になでられているようで心地よかった。

A君、直観的にこの人は人間じゃないと思った。

ただ同時に、決して悪い人ではなさそうだとも思った。

そうしているうちに、A君、いつの間にか眠ってしまった。

朝になり、目を覚ますと女の人はいなくなっていた。


あれは夢だったのか?


とぼんやり考えながら、着替えを済ませ、家族と墓参りにいった。

A君の家は毎年お盆の初日に墓参りに行っている。

墓地につくと先祖の墓、ひいじいちゃん、ばあちゃんの墓、そしてその横にある小さな墓がある。

お墓にひとつづつ花と線香をあげていく。


A君、実は墓参りが苦手だった。

暑い中、じっとお墓の前で手を合わせるのが嫌で、毎年、お墓の周りを走り回ったりしていたそうだ。

ただ、その年はなんだかしっかり手を合わせないといけない気がした。

家族と一緒にお墓に向かって手を合わせる。

そんな中、A君の母親がぼそっと言ったことばにA君はギョッとした。

そして、昨日の夜のことが全て夢ではなかったことがわかった。

A君の母親、小さなお墓の前で、


もう17だね~


と言った。

17、そう、その家にはA君の前にもう一人子供がいたんです。

花火で見た白い浴衣の女性、夜中に来た女性の見た目が丁度そのくらい、高校生くらいなんです。

A君、きっとあの人は自分の姉だったんだろうと思ったそうです。

お盆になって自分に、家族に会いに来たんだろうな〜。

そう思いながら小さなお墓に一生懸命、手を合わせたそうです。







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